ホテルグァンタナモのロビーでモヒートを飲んでいたら、
顔の長いイケメン風ムラートが話しかけてきた
「今夜ここのクラブでショーをやるから来いよ」
「だめだよ、今日はカサデラ・トローバに行くんだから」
「だっせー、あんなとこなんもやってないぜ!」
「一応行ってみるさ」
「おまえ、クバトンで知ってる曲あったら歌ってみろ」
「歌えるかよ、そんなもの」
「いいから、歌ってみろよ、きっとそれは俺たちの曲だから」
「.........」「分かったよ、何時から演るんだい?」
「1時位からだ」 (勿論夜中)
「多分行くよ」 (行くわけねーだろ)
むちゃくちゃ感じの悪い生意気な男。
向こうは英語でしゃべり、こっちは意地でもスペイン語でしゃべってやった。
その夜、歩いて約30分のセントロまで行った。
暗闇を歩くのってやはり怖い。
途中パウリートのレゲトン風がガンガン聞こえてきた。
住宅街の路上にサウンドシステムを出して、数十人の若者が集まって踊っているのだ。
まるで日本の盆踊り。
みんな黒いので顔姿ははっきり見えず、目と歯だけが異様に光る。
見ていたかったけどオヤジ狩りされてもいやだし、退散。
やっと、セントロに到着と思ったときに聞こえてきた大爆音!!
メインストリートを封鎖して、ヘビメタライブ。なんだいこりゃ。
面白いからしばし観察。
黒づくめの演奏者の前で観客は長髪をぐるぐる振回してる。
20年前のBESSIE HALLでしょ。
ぼくはカリスマ美容師に『短髪』にされていたので仲間には入れなかった。
カリスマ美容師代金は「50円」。
あと、生意気なクバトングループは、なんとっ「CUBANITO 20.02」でした。
(キューバの現在No.1グループ)
チャン、チャンッ.......